サラリーマンFPのつぶやき

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サラリーマン必見!確定拠出年金のススメ

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 2017年から個人向けにも開始された「確定拠出年金」ですが、まだまだ認知度が低く、浸透していないのが現状のようです。

iDeCo(個人型確定拠出年金)に限った話ですが、加入率は2017年時点で10%に満たないようです。

 

私の見解ですが「確定拠出年金を理解していない」人が多いため、加入率が上がらないのではないかと思います。正直、仕組みを理解すれば「加入しないという選択肢はない」と思っています。それだけメリットの大きい制度です。

 

それでは、確定拠出年金についてご紹介したいと思います。

確定拠出年金とは

確定拠出年金は、以下のように定義されています。

確定拠出年金法を根拠とする私的年金で、現役時代に掛金を確定して納め、資金を運用し損益が反映されたものを老後の受給額として支払われるもの

 簡単に言うと、

現役時代に一定額を積立てて運用し、定年後(60歳)に受け取れる制度

ということです。

しばしば、確定拠出年金は「第三の年金」と言われています。

その理由を以下の図で説明します。

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出典:三井住友信託銀行

ご存知とは思いますが、年金には「国民年金」「厚生年金」があります。自営業は1階建て、会社員は2階建てとなっています。この年金(老齢年金といいます)は原則65歳にならないと支給されません。従って「60歳定年から65歳までの間は無収入」となります。

この無収入期間を補填する方法が「確定拠出年金」です。確定拠出年金は60歳以降、いつでも引き出す事が可能です。つまり「60歳から65歳までの無収入期間を補填するお金」です。

確定拠出年金のメリット・デメリット

では、メリデメを整理してみましょう。

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 ざっとこんな感じです。

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット:掛金全額が所得税控除の対象

確定拠出年金の最大のメリットは「掛金が全額所得税控除」となる事です。全額所得税控除によって得られるメリットは、所得税や住民税が減額され、節税になるということです。

 ここで、例として企業型確定拠出年金のない会社員が個人型で満額拠出した場合の節税効果を見てみます。

会社員、個人型で満額(23000円)拠出した場合

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計算:楽天証券

年間で55200円の節税、30年間だと、なんと165万円強も節税できます!

支給された給与を確定拠出年金の掛金として移行するだけで、年間55200円の節税になるとは、お得な制度ですよね♪

メリット:運用益が非課税

これも大きなメリットの一つといえます。通常、株式や投資信託で得た譲渡&配当益については20.315%の税金がかかります。

例えば、30年運用して100万円の利益が出たとしても、それを利益確定した時点で20万円以上が税金として徴収され、手元に残るのは80万円程度となります。

しかし、確定拠出年金で得た利益は非課税ですので、100万円の利益を丸々もらえるというわけです。

そう考えると、素晴らしい制度だということがわかります。

 

デメリット:原則60歳まで引き出せない

確定拠出年金の目的が「老後の準備資金」であることから、60歳になるまで原則引き出す事が出来ません。

デメリットと書いていますが、見方を変えるとメリットとも言えます。預金のように簡単に引き出す事ができないため、「ついつい使ってしまう」といった事を防げます。

なかなか貯金ができない人は、あえて引き出すハードルが高い確定拠出年金に加入するのも良いかもしれません。

デメリット:損益通算できない

株式や投資信託で損失を出した場合、他の所得と損益通算し納税額を抑える事ができます。

しかし、確定拠出年金はNISA同様、運用益が非課税になるかわりに、損失は損益通算できないルールとなっています。

私が思うに、これが最大のデメリットといえます。

 ただ、確定拠出年金は長期運用が前提の制度です。長期運用すればするほど損失のリスクは抑えられる(経済は常に右肩上がりで成長しようとする)ので、リーマンショックのような世界同時株安が運悪く定年時に発生しない限りは、プラスで運用を終えるのではないかと考えています。

万一、株価暴落のような直面に合ったとしても、60歳以降も引き続き運用は可能ですから、自分の引き出したいタイミングで引出せば良いと思います。

デメリット:運用先を自分で決める必要がある。

保険会社の積立保険のように他人が投資先を決めるのではなく、あくまで自分で投資先を選ぶ必要があります。つまり、「自己責任で運用する必要がある」ということです。

 ただ、100年生きる時代と言われている中、資産運用は必須ですから、確定拠出年金を通して、まずはリスクの低い投資商品から始め、徐々に自分が取れる範囲内のリスクでの投資を実施すればよいと思います。

まとめ

確定拠出年金は、

・定年~年金受給開始年齢までの資金を補填できるお金

・掛金全額が所得税控除の対象となるので節税になる

・運用益が非課税

一方で、

・60歳まで原則引き出せない

・損益通算できない

・運用は自己責任

といった、ハードルもあります。

 商品の中には「元本保証型」といった商品もあるので、リスクを取りたくない方でも、掛金を拠出するだけでも節税になります。

 ただ、数十年といった長期にわたって拠出するのであれば、経済は常に右肩上がりに成長しようとするので、いくらかリスクを取って運用益を得るべきだと思います。

 

人生100年と言われる時代、老後資金の準備方法の一つとして、確定拠出年金を選択してみてはいかがでしょうか。