サラリーマンFPのつぶやき

~会社員をしながらFPとして活動しています~

"スライドでみる"キッズマネー教育~わが子がお金に困らないためにも~

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児童施設に在籍している先生から、ママさん向けにキッズマネー教育のセミナーをしてほしいと打診があったので、近々セミナーを開催する予定です。今回、セミナー用に資料を作成し、何人かに見てもらったところ、

『分かりやすい!』

『その資料下さい!』

『もう一度聞きたい!』

と好評でしたので、ブログにUPする事にしました。

 内容は、以前書いた記事の要点をまとめたものです。

www.takahata4274.com

目次

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キッズマネー教育の重要性

それでは、なぜ今子どもにお金の教育が必要か、説明していきます。

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私たちが子どもの頃、

『お金の話はするな!』

『お金儲けは悪いこと!』

あと、

『貯金しなさい!』

と、親から言われたことありませんか?そのように言われた私たちは、なんとなく、お金に対して”悪いイメージ”がついたのではないでしょうか。そして、お金の知識がないまま社会に出た結果、お金に苦労している人が多くいます。(家計、税金、保険、ローン、年金などなど。。。)

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ところで、『貯金しなさい!』と言っていた親世代のマネー事情はどうだったのか。

実は、昔はお金の知識が無くても生活できていました。

左のグラフは、日本の賃金(給与)の推移を表したものです。(2000年を100としています)高度経済成長と共に給与はぐんぐん増えていきました。そして、お金を"預けるだけ"でお金が増えていました。右のグラフは定期預金金利の推移を表したもので、1991年に5.78%と驚異的な金利となっています。仮に1991年に10年定期に預けたら、10年後、なんと175万円になります。一方、2018年現在の金利は0.01%。同じように10年定期で預けても100万1000円にしかなりません。終わってます。

つまり、昔は給与が増え、預けるだけでお金が増えた。しかし、今は給与が増えず、預けても全く増えない状況となっています。

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お金が増えないだけでなく、少子高齢社会を生きる私たちのマネー事情は厳しいものです。左は2014年に消費税が5%から8%に増税された時の記事です。”家計の三重苦”として、『(消費税などの)増税』『物価高(インフレ)』『社会保障費』を挙げています。増税・物価高については私たちになじみがあり、特に消費税増税については『増税やめろ~!!』といった抗議デモが起こったりしています。

一方、社会保障費は負担が増加してもあまり反発は起こっていません。私の見解ですが、増税・物価高は”商品が値上がりして、私たちが支払うお金が増えた”と実感できるのに対し、社会保障費は(会社員の場合)”あらかじめ給料天引きされ、自分で支払っている感覚がない”ためではないかと思っています。

昨年、厚生年金保険料が18.3%(個人負担率9.15%)に上がった時に、会社の同僚にその旨を伝えると、

『へ~そうなんだ』

と全く無関心でした。

実は、この社会保障費は10年程の間に3%程度上がっています。右のグラフは社会保険料率(健康保険料+厚生年金保険料の個人負担分)の推移を表したものです。段階的に保険料率は増加しており、年収300万の人は2017年時点で2005年に対し、約9万円も負担が増加しています。

現在、厚生年金保険料率は18.3%(個人負担率9.15%)で固定となっていますが、少子高齢化が進む日本において、負担率が引き上げになる可能性があります。さらに、超高齢社会を生きる子ども達は、より負担率が高くなる可能性があります。

お金は増えない、国民負担は上がる”といった、厳しい時代を生き抜くため、子どもにお金の教育をさせることが大切です。

お金の教育を始めるタイミング

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『お金の教育をさせたいけど、いつから始めたらいいかわからない』と言った声をよく聞きます。私の見解としては、

あれ欲しい!これ買って!

と言い出した時だと思っています。理由は後ほど説明します。

さて、ここで子どもが欲しい物を手に入れるためのプロセスを思い返してみます。

子どもが欲しい物を手に入れるためには、

「商品を手に取る」⇒「(おうちの人に)ねだる」⇒「(おうちの人に)買ってもらう」⇒「手に入れる」

というプロセスが必要になります。このプロセスを踏む上で最もハードルが高いのが

(おうちの人に)買ってもらう

です。なぜなら『(おうちの人に)買ってもらうしか欲しい物を手に入れる手段がない』からです。この「(おうちの人に)買ってもらう」というハードルをクリアするため、『これ買って~!』と必死に訴えるのです。

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では、『買って買って~!』が無くなるにはどうしたらよいでしょうか。それは、

自分でお金で買う

事です。

自分で買う事で『買って買って~!』と必死に訴えなくても、簡単に欲しい物が手に入る事を子どもに理解してもらう。これがお金の教育をする上で重要なステップとなります。したがって、

『あれ欲しい”!これ買って』と物欲が出てきた時が、"買ってもらう”から"自分で買う"というマネー教育のステップを踏ませる絶好のタイミングです。自分のお金で買う事で、お金に触れ、お金の使い方や管理方法を身を持って学ぶ事ができます。

お小遣いのあげ方

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お金の勉強をさせるために、自分のお金で買う。その有効的な方法は、

お小遣いをあげる

事です。

ただ、

➀いつあげたらいいの?毎日?週一?それとも月一?

➁いくらあげたらいいの?100円?500円?1000円?

といった疑問もありますよね。マネーセミナーをされている方に聞いた話ですが、 セミナーで「お小遣いいくらあげていますか?」と質問をした時、

年齢*100+100円

という謎の方程式を発言された方がいたそうです。

➀と②の疑問に関しては後ほど説明しますが。それらを決める前提として、

親が一方的に決めるのではなく、親子で決める

事が重要です。

理由は、親子で決める事で、お互い納得してお小遣い制を始められるから。

お小遣いのルールを決める事は、親と子の真剣な約束をする大切な取り決めなのです。

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では、①と②をどのように決めるかですが、お小遣いをあげる目的は、

お金のやりくり(管理)を学び、お金の知識を高める

事です。

一例ですが、

➀いつあげるか⇒短い期間(毎日)より長い期間(1週間、1ヵ月)

➁いくらあげるか⇒お菓子やジュースなど、子どもに使った金額をお小遣いとする

としてみると良いかと思います。

お小遣いの管理方法

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お小遣いをあげる時に、親として心配なのは、

無駄遣いしないか

ですよね。まとまったお金をもらったら、大人だって

お金たくさんもらえた♪あれもこれも買えちゃう!

って思っちゃいます。ただ、欲しい物を次々買っていたらあっという間にお金は無くなってしまいます。

お小遣いを正しく使うためには、何に使うか計画を立てるヨサンを立てる必要があります。

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ヨサンの立て方は左図の様に『何に、いくら使うか』を書き出します。 ただ、そのお金を一つに入れ物に入れておくと、どのお金が何に使うか分からなくなってしまいますf:id:takahata4274:20180715204109p:plain

そこで、お小遣いを上図の様に振り分けます。お小遣いを振り分ける事によって、『どのお金が』『いくらあるか』を把握でき、無駄遣いを減らす事ができます

家の仕事(お手伝い)をさせる

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おかしやジュース、文房具などは比較的小さいお金で手に入れる事が可能ですが、DSやゲームソフトなど値がはるものは、お金をたくさん貯めなければなりません。ただ、普段のお小遣いだけだと、なかなか貯まりません。

そこで、『家のお仕事をさせて、完了したら報酬を渡す』という仕組みを取り入れると良いです。これは自分が仕事をする事で、お金が貰えて欲しい物が早く買える事を子どもに理解させる。つまり、

お金は働いて貰えるもの

というのを身を持って学ばせることができます。

ちなみに、子どもにさせるお仕事ですが、なんでもいいと思います。これも親子で決めましょう!

 

我が家の実例

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私の家では、上図のように貯金箱でお金を管理させています。また毎日お買い物ごっこをしてお金のやりとりをしたり、子どもたちにお仕事をしてもらい、1日最大50円を報

酬として渡しています。

そうすると、積極的に家のお仕事をしてくれますし、そのお金で買った高い金額の物(おもちゃやぬりえなど)は大切に扱ってくれるようになりました。また、お買い物ごっこで欲しい物を買うとき、売る側の私も買う側の子どもたちも必ず

ありがとう

を言うようにしています。

私たち大人でも、売る側は「ありがとうございました」と言うのに対し、買う側は言わない人が多いと思います。私は、買う側も『私が欲しい物を売ってくれてありがとう』という気持ちが必要だと思っています。その思いから、買う側の子どもたちには『ありがとう』と言うように!と教育しています。

まとめ

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以上、説明した内容をまとめると上記になります。

お金の教育は早く始めるほど効果的です。超高齢社会という厳しい社会を生き抜く子どものために、ぜひお金の教育をしていただきたいと思います。