サラリーマンFPのつぶやき

~会社員をしながらFPとして活動しています~

年金は何歳から受給するのがお得?

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ゆうまんです。今回は『年金』についてご紹介したいと思います。

今年4月に財務省より年金受給開始年齢の引き上げ案(65歳⇒68歳)が出たり、安倍総理が70歳雇用に言及するなど、年金を取り巻く環境は厳しさを増しています。

biz-journal.jp

www.asahi.com

また、2019年から年金が減額される可能性も出てきました。

www.nikkei.com

厳しい時代ですね(汗)

と、いきなりネガティブな内容で申し訳ありません(^^;)

さて、皆さんは年金が支給される年齢をご存知ですか?

「あたりまえだ!」

と怒られてしまうかもしれません。ご存知の通り65歳です。

実は、年金は60歳で受給する事も可能です(繰上げ需給)。一方、70歳まで受給を先送りする事も出来ます(繰下げ受給)。

その仕組みは、

☆繰上げ受給は「繰上げ月数×0.5%」が年金額から減額される。

☆繰下げ需給は「繰下げ月数×0.7%」が年金額に加算される。

となります。

言葉だけではイメージがつきにくいと思いますので、以下に、繰上げ繰下げした場合の年金受給率のグラフを示します。

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65歳を年金満額とすると、60歳から受給した場合、最大30%減額されます。一方、70歳から受給した場合、最大42%加算されます。

例えば、年金満額が月額20万円の場合、

繰上げすると、20万円×(100%-30%)=14万円

繰下げすると、20万円×(100%+42%)=28.4万円

となり、60歳受給に比べ70歳から受給した方が14.4万円も多く支給される事になります。

この結果から「年金は繰下げした方がお得じゃん♪」と思うかもしれませんが、実は年金額は税込額(税金が取られる前の金額)です。つまり、この金額から国民健康保険料や所得税・住民税などが差し引かれた残りが支給額となります。年金は所得なので、支給額が多ければ税金は多くなります。

また、繰下げして年金支給額は増額したものの、寿命が尽きてしまい貰い損ねてしまう事も考えられます。

そこで今回は、年齢と支給額の関係を算出し、何歳から年金受給すればお得なのか、見解を述べたいと思います

年金受給にかかる税金と支給額

まずは年金にかかる税金を計算し、支給額(手取り)を算出します。例として月額20万円支給されたとします。

(計算が少しややこしいので、計算の詳細は省略します)

まず、65歳で年金の受給を開始した場合の支給額です。

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年金額240万円に対し、所得・住民税および国民健康保険料が約35万円差し引かれ、支給額は約205万円となります(月額17万円程度)。月額約3万円が税金で持っていかれる計算となります。

次に、60歳で年金の受給を開始した場合の支給額です。

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年金満額(240万円)から繰上げ分として30%減額(72万円)されます。また、税金として24万円差し引かれ、支給額は約144万円となります。(月額12万円程度)。月額約2万円が税金で持っていかれる計算となります。

最後に、70歳で年金の受給を開始した場合の支給額です。

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年金満額(240万円)から繰下げ分として42%加算(約101万円)されます。また、税金として55万円差し引かれ、支給額は約286万円となります。(月額24万円程度)。月額約4.6万円が税金で持っていかれる計算となります。

年齢と年金支給総額の関係

各年齢における月額支給額が算出できたので、年齢と支給総額の関係を見てみます。

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60歳と65歳の支給総額を比較すると76歳で逆転します。また65歳と70歳では83歳で逆転する結果となりました。男性の平均寿命は81歳女性の平均寿命は87歳であることから、

男性は65歳から受給した方がお得になる可能性がある。

女性は70歳から受給した方がお得になる可能性がある。

と言えるのではないでしょうか。

まとめ

年金受給にかかる税金および支給額を算出し、何歳から受給を開始したらお得か検証しました。その結果、

男性は65歳、女性は70歳から受給した方がお得になる可能性がある事が分かりました。

ただし、あくまで机上計算上ですので、ご自身の健康状態やライフスタイルに合わせて何歳から受給するか調整して下さい。

本内容は受給を開始する際の参考として捉えていただければ幸いです。